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2017年11月15日 (水)

MIDI THE BEATLES "番外編〜ドラム音源編〜

前々回告知して、1年半ほったらかしにした企画第一弾を...
宅録でビートルズ再現時に有用な、音源やPlug Inについてのお話。

第一回目はドラム音源編です。
私の場合はすべての楽器をMIDI音源で再現というのにこだわってるんで当然なのですが、ギター、ベースなどを自分で演奏される方でもドラムに関しては、たいていの方が所謂打ち込み、つまりMIDI音源を使用していると思います。

実はいかに生音をサンプリングした音源といえども、BEATLESの場合エンジニアサイドでのコンプなどの音作りやマイキングなども多分に加味されてあの音になっているので、音源を揃えたところで「なんか違う」な音になってしまうのですが、まず普通の現代的な音のドラム音源では全くもって近い音にはならないので、エフェクトやEQをごちゃごちゃいじる前にまず音源を吟味したいところです。

プラグインや音作りなどについても今回書くつもりでしたが、あまりに長くなってしまったため、今回はまず音源選びについて。
参考になれば幸いです。

まずドラムキットですが、リンゴは初期の何曲かを除いて基本的にはラディックのキットで1タム1フロアのセットです。なのでラディック、ブルーオイスターのキットをサンプルしたものが基本的に必要です。




まず手堅く、みなさんもご存知かと思いますがこれ。

Imgceintro_paragraph_facelift_abbey

Native Instruments // Abbey Road 60's Drummer

Native Instrumentsのサンプラーkontaktに読み込んで使う音源ですが、以下ご紹介する音源も基本的にこのKontaktに読み込んで使うものがほとんどになります。
このAbbey Road 60's Drummerは無償版Kontaktでも使用できますが、以下ご紹介するものには無償版Kontaktでは動かないものもありますのでご注意ください。

でこの音源についてですが、基本はこれ一つでもなんとかなります。(筆者もほとんどの曲を基本これで作ってます)
細かくチューニングなどもいじれますのでフレーズさえきっちりコピーできてれば、7割型似た感じになると思いますが、基本的に素の音をサンプリングしたものなので、これの中だけでの音作りだけだと限界があります。なので次回後述するコンプやプリアンプなどのプラグインの音作りが鍵になります。

また、中期のリムショットを効かせたハイピッチなスネアなどは、この音源内のチューニングだけでは高さが足りない場合も(Helpなどのスネア)あり、中期以降のタオルミュートのスネア、タムなどは収録されてはいるのですが、微妙に質感が異なったりもします。
基本はこれだけでもできますが、追い込んでいくと弱点が見えてくる感じです。




で、タオルミュートに関しては以下の音源。
Legacydrumssliderbrush2

Waves Factory // Legacy Drums

TEA TOWEL DRUM KIT、CLASSIC ROCK DRUM KIT、BRUSH DRUM KITの、3つのドラム音源を一つにバンドルしたものです。
最近のアップデートで3つひとまとめになったのですが、筆者はCLASSIC ROCK KIT以外をバラで購入しました。ちなみにCLASSIC~は一応ラディックのキットですが、ヴィスタライトなんでリンゴとは無関係ですね(笑)

TEA TOWELは読んで字のごとく、スネア、タムをタオルミュートしたものです。
ホワイトアルバムあたりの乾いた、パスンとした音はこの音源の方が上記〜60's Drummerよりもかなりニュアンスが近いです。
注意点としましては、バンドルになってからは未確認なので変わっているかもしれませんが、デフォルトで立ち上げた状態ではルームやトップのマイクの音量がでかすぎるので、まずこれらを下げ目にして音を確認してみてください。
Dea Prudenceで私も使用致しました。(後半のフィルインだらけの部分はミュートが外れてるっぽいので〜60’s Drummerです)

またBRUSH DRUM KITは〜60's Drummerに入っていないブラシのキットです。
あまりBEATLESには必要ないですが、もしWhen I'm Sixty-Fourをやるのであればこれが便利ですかね。




タオルミュート系では、他にはこんなのもあります。
60s_dbldvd

EPIK DRUMS 60s Downbeat Kit

筆者は持っておりませんが、現在はBFDとReason用のものしかないようです。
以前はKontakt用もあったんですが、サイトを見つけられませんでした。
以下に貼った動画ではKontaktで使用しておりますね。


音を聞いてもらえればわかると思いますが、所謂タオルミュートの音で、サンプリングしたキットはルーフトップでもお馴染みのラディックのダウンビートというキットらしいです。このキットはアルバム『Let It Be』と『Abbey Road』で使用してますので、そのあたりの曲の再現に便利かと思います。
またこのキットではリンゴもロータムを加えての、2タム、1フロアになっておりますが、その辺もこれでいけるかと。(前途2種の音源もロータムは含まれてます)



さらにBEATLESのみで使用するにはちょっと贅沢かと思われますが、筆者が現在最も気に入っているドラム音源がこちら
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Premier Sound Factory // Drum Tree

日本のメーカーPremier Sound Factory のDrum Treeという音源になります。
この音源の特徴としましては、プリセットが"有名バンドのあの曲"を再現することに特化したものになっているというところ。
そのサンプリング方法も、使うキットはもちろん、サンプリングに使うマイクやマイキング、チューニングなど、とことんこだわっており、読み込んだだけで、"あの曲のドラム”がすぐ出来上がる、というコンセプトのもと製作されております。

そしてこの中に、BEATLESもあるのです。Strawberry Fields Foreverのドラムが!!音に関しては非常に素晴らしいです。が、BEATLESのプリセットに関してだけいうならば、ハイハットとタンバリンが一緒に鳴ってしまう点だけが惜しいです。他のプリセットだとそんなことはないので、Strawberry~ではハットにタンバリンをつけたものと判断してサンプリングされたようですが....あとこだわりが完璧なのでロータムはStrawberry~のキットでは鳴りません。これは全然これで良いと思いますが。

先に紹介した他の音源と違い、この音源に関しては打ち込んだあとの音作りの必要がほとんどありません。前途した通り、読み込んだだけでStrawberry~のドラムが鳴る...をコンセプトにEQだのコンプだのも全て込みでサンプリングされているためですね。なのですが無論手を加えればSGT Peppers〜あたりのドラムはかなり近いところまで追い込めるのではないでしょうか?

その他のプリセットも多ジャンルに豊富で、特にJazz系や古めかしいドラム(現代的な曲のももちろん含まれてます)の音は素晴らしいです。




最後にドラム音源というよりは、統合系マルチ音源です。
Fab_four

EWQL // FAB FOUR

読んで字のごとく、BEATLESをコンセプトにした統合マルチ音源です。
こちらはKontaktではなくEast West社のPlayというサンプラーがベースになります。

なにやら説明を読むと、ホワイトアルバムのエンジニア、ケンスコットが録音に参加して〜云々、なのですが、一番痒いところに手が届いてない音源です。前途の音源達と比べると細かい調整などできる範囲が非常に狭く、これだけでBEATLESできるぜ!とは全くもってなりません。が、他の音源で足りない部分をこれでちょこっと補う....という使い方では大いに活用できます。
例えば、一番はじめの方に書いた「Help」のスネアのリムショットや(そのものズバリのプリセットがあります)、その他プリセット名にこだわらず(プリセット名が曲のタイトルをもじったものだったりするので、BEATLESに詳しいほど逆に惑わされやすい)使い所を見極めれば意外と重宝します。

私がアップしたものでは、確かTomorrow Never KnowsのタムはこれのStrawberry Drumとかいうやつのを〜60’Drummerに重ねたものだったかと...
ドラム以外にもこれにしか入ってない楽器、例えば「Baby You're a Ritch Man」のClaviolineとかが入ってたりするんで(正直この音色も全然使いづらくてこれのみでは再現は無理なんですが)他の音源の補完としてはありかと思います。

ギターやベースはちょっと....ですがピアノやドラム系を味付け程度にスパイスとして...であれば持っていても良いと思います。の割にはお値段それなりなので、よほどのBEATLES好き(つまり私のような)以外にはおすすめできませんけれども 笑

一応YouTubeの使い方動画なんぞも見てみてください。
ドラムについての紹介のPart2です。






以上、代表的なドラム音源の紹介でした。
初めに書いた通り、基本はこれら音源で打ち込んだあとプラグインでの音作りが大なり小なり必要になります。

キモはコンプとプリアンプ、もしかしたらテープシミュレーターも?などなどを駆使すると結構似た感じの音になります。
ビートルズサウンドってギターやベースももちろんですが、実はドラムの音が決まると全体的にもかなり近づけるんで、ドラムは結構こだわって欲しいところです。

私の個人的な見解ですが、BEATLESコピーしてる人の大半が、ギターやベースは頑張ってるのに、ドラムやピアノの音が全然似てなくて「もったいないなぁ」と思うことが多いので、是非とも参考にしていただきつつ、宅録BEATLESを楽しんでいただきたい所存です。

次回はドラムのミックス編の予定です。
参考になれば幸いです。

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