« MIDI THE BEATLES "番外編〜ドラム音源編〜 | トップページ | ブログデザインをカスタマイズしてみました »

2017年11月28日 (火)

MIDI THE BEATLES "番外編 ~ミックス プラグイン編~"

前回、ビートルズコピーに際してのドラムの音源について書きましたが、今回は打ち込み用音源ではなく、ミックスなどの際に役立つであろうプラグイン(いわゆるエフェクトなど)について書いてみようと思います。

プラグインと言いましても、私の単におすすめを書いてもよくあるプラグインレビューになってしまうので、今回は「ビートルズが使っていたであろう機材のプラグイン版」に焦点を絞ってご紹介したいと思います。

※以下に紹介するプラグインの全てを筆者が所持しているわけではございませんので、一部はあくまで筆者の主観/想像での紹介になります。
極端に表現等、逸脱している部分がありましたらコメントいただければ訂正削除いたしますのでよろしくおねがいいたします。


まず始めに有名どころで、Abbey Road Studioにある機材をプラグイン化しバンドルにしたWaves Abbey Road Collectionをご紹介。
0007500x335

Waves Abbey Road Collection

収録されているプラグインの中で、ビートルズに関係してるものとしましては....

  • Abbey Road Plate / AbbeyRoadにあるEMT140リバーブ
  • Reel ADT / ダブルトラッキングの際に使用したADTで、見た目もビートルズが使用した時そのもの。ディレイやコーラス、フランジャーやフェイザーとしても使える。
  • J37 Tape /「抱きしめたい」以降ビートルズが使用した4トラックテープレコーダーの質感や歪みなどを加えられる、テープシミュレータで、ディレイ(テープエコー)としても使用可能。
  • REDD / 初期〜Let It Be までほとんどの音源はこのREDDコンソールを通して録音された。そのコンソールの特性や歪みノイズ、EQ部やパッドスイッチなどあらゆる質感をプラグイン化。
  • RS56 Passive EQ / あからさまな使用例は発見できないが、Hey Judeの録音時「他のスタジオで収録した時のテープデッキ特性により極端にハイ落ちしてしまったのをEQを何台も使用してブーストしてどうにかした」などの記述が見られるがこの時使用されたのがこのRS56だったのかも??
  • EMI TG1234 Channel Strip / ビートルズ、アビーロード、と言われるとこのチャンネルストリップ(もしくはコンソールそのもの)を思い出す人が多いかもしれない。EQ部のつまみなど特徴的なデザインもそのまま再現されている。REDDと同じくビートルズも使用したコンソールのシミュレーターだが、この卓をビートルズが使用したのはアルバム「Abbey Road」だけである。

以上が主にビートルズがらみのもので、この他にも

  • Abbey Road Vinyl (アビーロードスタジをのアナログカッティングマシンをシミュレート)
  • The King's Microphone(英国王室だけが使用できた特別なマイクをシミュレート)

などが収録されている。手っ取り早くビートルズがらみのプラグインを揃えるにはまず持っていて良いのでは?と思われるバンドルです。


続いては同じくWvesから、ビートルズ関連でPuigChild Compressorです。

Puigchild670

PuigChild Compressor

こちらは単体ですが、いくつかのバンドルにも含まれております。
言わずと知れた、名機フェアーチャイルドのシミュレートですが、このコンプは大変有名な名機なので色々な会社がそのシミュレートプラグインを出しております。

その中でもこのWavesのものの特徴としましては、

ジャック・ジョセフ・プイグ氏が所有するFairchild 670独特のニュアンスを余すところなく、その芳醇な倍音が奏でる複雑なディテールまで、プラグインにキャプチャー(以上 Media Integration 解説文より引用)

ということで実際の実機から解析を行って作られたというところでしょうか。
ビートルズでは「Revolver」でキックにミュートを詰め込み、マイクを近づけてこのコンプを強烈にかけてバスドラの音を作ったのは有名な話ですね。

同じフェアチャイルド660/670(660がモノラル1Ch、670がステレオ2Ch版ということで基本的には同じコンプです)では、

UAD / Fairchild
Uad_fairchild_670
こちらは、別途ハードウェアーのDSP上での動作になるんでちょっと敷居は高いですが、このメーカーのプラグインは基本的に実機再現に優れているんで他のメーカーに抜きん出ているところがあります。

さらには Slate Digital / Virtual Buss Compressor Plug-ins
Vbc01fd262gg9onvoquu6wqyfvmblrw2pjm

こちらはSlate Digitalの3つのコンプレッサーがバンドルされたものです。
3つを直列に並べて使用することもできるという、ちょっと変わった特徴も..一番下のがフェアチャですね。他の二つはフォーカスライトのREDとSSL4000のバスコンプ。上記2種が本物を再現するのにこだわってるので、細かい調整で痒いところに手が届かないといった部分も出てくるのですが、こちらはその痒いところ、アタック/リリースをいじれるようになっており、コンプ音とドライ音をミックスできるつまみなんかもあったりします。

Fairechildのコンプは数がものすごくたくさんありますので、全て紹介してたら何エントリーも記事が書けてしまうほどなので今回はこの辺で...


上記Abbey Road でも登場したコンソール プラグインですが、これは地味に効いてくるというか、効果は派手ではないのでなかなか手を出しづらいと思いますが、楽器を重ねていくうちに、塵も積もれば山となる....と言いますか、意外に重要だったりします。その中でもREDDのヘッドアンプ(いわゆるプリアンプ)部分に焦点を絞ったプラグインが以下になります。

Slate Digital / VPC

Vpc_01

Slate Digital / Virtual Preamp Collectionです。
二つのプリアンプシミュレーターですが、左側のFG76がいわゆるREDDコンソールのヘッドアンプ部に使われていたTelefunken V76ヘッドアンプのシミュレートと思われます。という書き方をするのは正式ライセンスを得て開発したわけではないのでメーカー側も公式にそう発表してるわけではないので。
ですが見た目がモロですよね?ちなみに以下がTelefunken V76です。
Tabtelefunkenv7680monotubemicpre572

そっくりですね 笑
同じくこのヘッドアンプ部の歪みの方に特化したものも同じ会社から出ております。

Slate Digital / VTC

Vtc_01

同じくSlate DigitalのVTC Virtual Tube Collectionです。
これも3つの真空管モジュールが収録されておりますが写真の一番左端、LondonがもろにV76系の絵面ですね 笑。これで歪ませればRevolutionのギターが再現できるかも??


さてV76系の紹介が続いたのでちょっとマイナーなメーカーですが、同じV76系のプラグインを2つほどご紹介します。

Audified / U78 Saturator
U78_3d_white
AudifiedというちょっとマイナーなメーカーのU78 Saturatorです。V76系ということでご紹介してますが、V78系のシミュレータのようです。
同じくREDDコンソールのマスターアウトにもついていたと思われるコンプの再現版も同じメーカーから出ております

Audited / U73b Compressor
U73_3d_white
U73b Compressorの方はデモを使用して見たのですが、パツンパツンにかかりまくりますので、初心者の方は中々使いづらいかと思いますが、おそらくビートルズはテープリダクション(いわゆるピンポン)する際に、都度マスターに内蔵されていたであろうこのコンプをかけていたんじゃないかと推測します。
べったりかけるんじゃなくて、ピークオーバーを防ぐためにうっすらはかけていたんじゃないかと...
今の所、REDDコンソール内蔵のコンプ/リミッターのプラグイン版はこのAudifiedのものぐらいしか見つからないので、ある意味貴重な存在かもですね。




以上、長々と紹介してきましたが今回はこの辺で...
コンソール系ではTG12345やコンプでもポールのベースによく使用されたものなど、まだいくつか紹介したいものがありますので、その辺りはまたの機会に...



次回はもうちょっとゆるいお話でも....ブラックフライデイ/サイバーマンデイでセール真っ只中ですが、今年はレコードばかり買っているせいで、このタイミングで金欠で何も買えません......あしからず。



にほんブログ村 音楽ブログ ビートルズへにほんブログ村 音楽ブログ DTM・MIDIへ

|

« MIDI THE BEATLES "番外編〜ドラム音源編〜 | トップページ | ブログデザインをカスタマイズしてみました »

MIDI THE BEATLES」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/560237/66074023

この記事へのトラックバック一覧です: MIDI THE BEATLES "番外編 ~ミックス プラグイン編~":

« MIDI THE BEATLES "番外編〜ドラム音源編〜 | トップページ | ブログデザインをカスタマイズしてみました »